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浴室乾燥機のニオイの原因元はお風呂のお湯から⁉

東京都三鷹市で築11年の戸建てのミストサウナ付き浴室乾燥換気扇の分解清掃を行いました。
昨年末に中古を購入されて入居してお風呂の暖房を入れた時に異臭が発覚しました。
カビ臭?ホコリ臭?の様な、水臭い(コップを洗いっ放しにしたニオイ)干さずに使い回した
ふきんの様なニオイが浴室に充満するので、表面パネルやフィルターを洗って除菌したのですが
換気モードにしても「ニオイが籠る」とのご相談です。

浴室乾燥機

浴室乾燥機のタイプには換気扇一体型や連動しているタイプが有りますが、
基本的には浴室内の空気を暖めて循環させています。
暖房モードでは100%の循環ですが、乾燥モードでは暖房と換気が両方機能するので、ニオイは暖房時の方が
強く感じます。

暖房乾燥時のニオイの原因

カビ臭

乾燥機は換気扇と一体型、又は連動型では換気扇への通過路になっているのと、入浴やシャワーでの湯気に必ず
晒されています。入浴後の換気や24時間換気でも湯気や家中の湿気とホコリの吸込み口になるため、内部はホコリとカビの
温床になり、換気扇をも詰まらせたり汚してしまうのは宿命と云う他有りません。
ライフスタイルや使用環境にもよりますが3~5年で臭いの原因となるホコリが溜まり、カビが繁殖しています。

水臭、汗臭、下水臭

浴室で洗濯物を干していれば・・・生乾き臭
換気が悪ければ・・・下水臭
追炊き時間が長ければ・・・水臭、汗臭
が染み付き、暖房や乾燥時に臭いが吹き出て浴室全体を覆います。なので新築時からお住まいだと臭いに慣れて
気付かれない方が大半です。
今回は浴室内、乾燥機、湯舟(お湯張り)全てが同じニオイで元凶は湯張り時のお湯が臭く、その湯気が吸われた
乾燥換気扇に染み込んだニオイです。

暖房乾燥換気扇の分解清掃

浴室内に見えているのは暖房乾燥機で天井裏で換気扇と接続されています。
ダクトが詰まっている恐れもあるので点検しましたが、ダクトは薄っすらとホコリがある程度で、排気の一方通行なので
ダクト清掃は見送りました。

本体の換気扇との接続部周りにホコリが集中しています。
湯気が通過する熱源機のにおいを嗅いでみました、お風呂のお湯と同じ水臭い匂いがします。

11年分のホコリが溜まり、熱源機の内部はカビが繁殖していました。
このホコリ、かび、匂いが暖房や乾燥時に降って来るので、浴室だけに止まらず洗濯物や洗面所にまで
匂いに汚染されています。

外せる物は全て外して除カビ剤で洗浄した後、抗菌防カビコーティングを施しました。
色褪せ変色を除けば、ほぼ新品に蘇った感じです。

ファンや熱源機の主要パーツは匂いの浸み込みが有るので特殊洗浄剤で洗浄工程がプラスされます。
組立後にお客様と暖房モードで確認をして頂き、悪臭が無くなったのを確認して頂き、
本来の温風を感じて頂きました。
暖房乾燥機のニオイの改善には分解清掃が必要です!

お風呂のお湯 がクサイわけ

追炊き配管

匂いの元凶となっているい風呂のお湯が何故臭いのか?
それは、追い炊きによる配管の汚れが原因になっています。
追炊きは人が入ったお湯を給湯器に戻し温め直して浴槽に帰って来るので、配管内は皮脂や汗、老廃物が付着します
付着した湯垢は雑菌となり、繁殖して汚れとニオイを発します。

新湯はどこから?

では、湯張り時の新しいお湯はキレイなはず⁉
給湯器から浴槽の配管は2本だけで、浴槽内のお湯の出る箇所も一カ所しか有りません。
そう、新しいお湯も追い焚き配管を通って来るのです!

湯張りした新しいお湯ですが、よ~くみると乳白色の湯垢が浮いています。
お湯に浸かる前に体を洗って、ジャブンと入るので汚れには気付きません。

お湯の出入りする箇所「循環具」が汚れの通過点なので最も汚れが溜まる場所です。
循環具の裏側と循環元に付着している湯垢が配管内も同様に付着しているのです。

ここの汚れは装着状態ではお掃除が難しく、金網フィルターのみの清掃しか出来ません。
メーカーさんも汚れを想定して、日常メンテナンスが出来る商品を開発するべきなのですが、
その概念は無い様です。

追い焚き配管洗浄

追炊き配管は給湯器~浴槽までの床下に設置されていているのと、管内径が約1cmなので目視確認が
出来ないので汚れが気付かれず雑菌の温床になっています。

市販の洗浄剤で洗浄をしてもこの汚れは掻き出せません。汚れに潜む雑菌を除菌する効果はありますが、
汚れ(雑菌の死骸)を残しては直ぐに繁殖するので、根本的な解決には至りません。
お客様で引越して来た時にお湯張りの風呂蓋を外した時に「何か臭う」と感じたのでジャバをしたのですが
気休め程度で、まさか配管に湯垢が溜まりその雑菌がニオイの元とは思いもしなかった様です。

暖房乾燥機のニオイとお風呂のお湯は同じ浴室内であっても直接的な因果関係には結び付かないと思われますが、お湯の汚れは様々な影響を及ぼすので定期的な追炊き配管洗浄が必要です。



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