ブログ

換気扇の排気管からの音がうるさい

近年の建物は24時間換気が義務付けられて、24時間365日換気扇が回り続けています。
マンションでは排気口が共用廊下側に出ている場合、汚れや音は通行人に見聞きされますが、
玄関ドア上付近に設置されているので、わざわざ見上げる方もいませんが、それが
酷い汚れ音がうるさい場合はご近所迷惑でクレームになります。
換気扇を止めると結露が生じ、回すとクレームで交換するにも費用と日数が・・・。
20年以上ならば交換が必要ですが10年前後なら原因はファンとホコリが考えられます。
4/21 川崎市で築13年のマンションの24時間換気システムの清掃を行いました。
1週間前に急に24時間換気扇からの音が大きくなり、浴室壁に振動まで伴い共用廊下の排気口から
轟音がするとクレームが入りました。

音の原因は?

お客様自身が「ホコリが詰まったのだろう」とパネルを外し、お掃除したのですが見える限りでは異常は
見当たらず、轟音の改善もせず表面はキレイになっていました。
パネルを外して見えるファンは暖房乾燥ファン(循環ファン)で換気ファンはその奥(上の段)に有るので
見えません。

轟音質からするとファンの振動音が判るので直接ファンの確認で天井裏のダクトを外し、逆風防止ダンパー奥

を確認したところ案の定ファンの枠が断裂していました。

正常なファンは軸を中心に安定して回転しますが、枠が断裂すると遠心力でファンが広がろうとします。
拡がったファンは楕円に回転運動をしますが軸が固定されているのでブレが生じ、本体に伝わり振動を伴うので
乱流音と振動音がダクトを伝わり排気口から聞こえていました。
静止状態では1mmほどの隙間ですが回転すると開きは大きく、見た目以上の轟音になります。

24時間換気乾燥機の分解清掃

換気ファンは上部に位置するので分解して取り出します。

熱源器、暖房ファン、切替シャッター、基盤、換気ファンとビスが40本以上外さなければなりません。
そもそも、ファンの破損原因は軟弱性に加え熱やホコリが影響している様です。
ホコリが溜まるとファンの遠心力、バランスが負荷となり破損が生じてしまい、換気力の低下や暖房乾燥時に
熱源器が目詰まりして温風が出なくなり、内部の湿気も逃げず乾かずで錆が発生しています。

ファンの破損原因と考えられる要素は全て改善させる目的では清掃は欠かせません。
熱源器のさび色以外は新品同様に蘇りました。

枠の断裂も補修で何もなかったかの様で、ファン枠全体を補強したので今後は他の部分でも断裂は防げます。

24時間換気や乾燥機の音が気になったら完全分解清掃で音も汚れも解消‼

ダクト清掃

換気扇の騒音の原因は改善しても、そもそも負荷を掛けていたホコリの溜まったダクト管は換気システムで
繋がっているので同時清掃は必須です。

浴室の換気は24時間換気扇本体に直接ですが、洗面とトイレは吸込み口→ダクト→換気扇→排気ダクトと一連
しているので、ダクトや換気扇本体に溜まったホコリがファンを直撃し、排気ダクトの溜まったホコリがファン
に負荷を掛けます。

専用機材で入口から出口まで貫通清掃をするので、これが本来の姿で換気を遮る物は無いです。

吸込み口のガラリとフィルターはお客様が掃除機で吸っていましたが、結構溜まっていたそうです。
排気口は玄関ドアの上にあるので、ドアの開閉時にホコリを被っていたかも知れません。

入口から出口までキレイになりました。排気口から聞こえる音は静かな送風音だけです。

給気口清掃

換気に大事な給気ですが、換気扇やダクト管と直接に繫がっていないので見過ごされていますが、
換気システムとして空気の流れで密接に繋がっています。

換気は空気の入替えなので、換気扇で湿気やハウスダストを排気すると同時に外気を取り入れなければ
なりません。古い家屋の隙間風を意図的にシステム化しているのです。

 

給気口を閉じたりメンテナンスをしていないと内部は砂ホコリとカビで目詰まりして給気不足になり、換気扇が回っていても排気する空気が無いと勢いよく排気されず換気扇やダクト内にホコリは留まり換気が低下し、
ファンに負荷を掛けてしまいます。
給気口の室内側にフィルター、室外側に防虫網が設置されていますが共に1年で目詰まりします。

 

給気口内部は10cmと15cmで手作業での拭き掃除では限界が有るので、専用機材で拭き抗菌防カビコーティングで仕上げます。
開けると寒いからと疎かにされますが、給気無くして換気はされません。
給気設備は給気口室内外、内部の清掃が必要です。

 



関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る