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タワーマンション 24時間セントラル換気のアレルギー対策

タワーマンションの換気システムは第一種換気給気と排気を機械ファンで強制換気しています。
これは、一般的な第3種換気では給気(外気の取入れ)を自然吸気で行っている為、高層階での窓開けは
強風に煽られたり、陰圧で窓や玄関ドアが重くなるので機械的に換気を行っています。ファンで集中換気
しているのでセントラル換気なのですが、吸込み口や吹出し口は天井や壁い設置されて目視出来ますが、
本体は天井裏に設置されているので存在自体を認識されている方が少ないのが現状です。
3/1 東京都千代田区で築12年のタワーマンションの換気システムの清掃をおこないました。
引越し先のマンションの換気が悪いのか、24時間換気をすると目の痒みと咳がでる症状があり、
アレルギー反応を起こし、管理会社に相談するも「専有部なので解らない」「アレルギーは個人差
入居するまでに改善して欲しいとのご相談です。

セントラル換気

吹出し口から給気(送風)されるので24時間換気システムだと解りますが、廊下や洗面所、クローゼットの
天井に点検口が有れば、その裏にセントラル換気システムの機械が設置されています。

点検口を開けると機器が現れて、各お部屋に繫がっているダクトホース(送風管)が天井裏に巡っています。
この換気システムは給気を担っている機器なので外気と共にチリやホコリ、排気ガスに花粉などが取り込まれるので当然、浄化しないとなりませんから内部に浄化フィルターが装着されていて「もれなく」有ります。
新設時には1~2種類のフィルターが装着されていて、
・清浄フィルターは1~3ヶ月に1回の清掃/1年の交換
・NOXフィルターは6ヵ月~1年の交換
メンテナンスと交換が必要で、セントラル換気の生命線になっていますが、その情報を誰も知らせてくれません。
取扱説明書には記載されていますが、渡されるだけで目を通さなければ存在自体に気付く事が無いのです。
2003年に建築基準法で設置の義務が課せられましたが、メンテナンスの義務化はされていないのが要因です。

取扱説明書は渡されていますが目を通さなければフィルターや機械の存在を知らない方が多いのではないでしょうか。

分解清掃の必要性

換気扇は送風を目的の為、密閉された箱状に収まっているので外観からは内部の汚れが確認できず
メーカーさんではフィルターのメンテナンスしか項目に有りません。
ふぃるたーの手前のファン室は汚れが集約している場所なので汚れを放置したままフィルターをキレイにしても
直ぐにダメになり、メンテナンススパンが短く手間ばかりが増えます。
換気扇の底板には真っ黒のススが溜まっていて、フィルターも完全に目詰まりしてススの塊りになっています。
浄化フィルタはファンの後ろになるのでファンはダイレクトに汚れが付着するので5年毎の清掃が必要ではないでしょうか。

フィルターはスス埃を除去消毒洗浄抗菌防カビ処理を施しました、光に当てると網目が判る様に復活します。他の部品も同じ工程を施して換気の心臓部は蘇りました。

網フィルターはホコリと虫に対処は出来ますが細かい花粉や排ガスはすり抜けるのでNOXフィルターをお勧めしました。

ダクト清掃

通常の換気ダクトはスパイラルダクトで金属管を採用され、写真の様に断熱材が巻かれて直線的な設置ですが、
給気送風パイプは間仕切り後の設置の為ソフトパイプが設置されています。

ダクト内部の素材が異なるので清掃の方法も同じでは有りません。
ファンから送風される給気は送風パイプ(ダクト管)を通しているのでフィルターと同じ汚れがパイプ内を汚染しています。

室外から換気ファンに外気を取り込む外気ダクト→換気ファン→送風パイプ室内吹き出し口
全てが繫がって汚れが一連しています。

外気ダクトは金属管で面がフラットなのでバフィング工法で拭取れますが、室内への送風パイプ内面は
不織布では染み込んだカビや汚れは除去が不可能です。

ミスト工法

通常はスパイラルダクトの場合専用工具にてバフィングとバキュームで拭取りできますが、不織布や凹凸状
フリー設置パイプダクトは均一な清掃が出来ないのが欠点になっています。
金属ダクトでは固定されているので専用先端具も沿って挿入できますが、不織布のソフトパイプはぶら下げて
いるだけなので先端具はソフトパイプ用に使い分けなければなりません。

通常のバフィング工法の後に耐久性抗菌・防カビ剤超微細な霧膜でミストコーティングする事で、送風パイプ内部を均一に浸透させカビやニオイ、アレルギー物質を封じ込め不活性化させるのでアレルギー症状の改善が出来ます。
タワーマンションの24時間換気システムのダクト清掃

 

 

 



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