ブログ

換気扇(レンジフード)の排気口から逆風で臭いが戻る

10/29 横浜市神奈川区の築21年のマンションにレンジダクトの清掃を行ってきました。
1週間くらい前からレンジフードを止めた時に聞こえる「パタン!」音がしなくなり、
止めている時は逆風で油臭が戻って困っているとのご依頼です。

 

 

 

本来は、OFFで蓋が閉まっていなければなりませんが、開いたままで固定されています。
ダンパー(蓋)はピン2ヵ所(写真中)が軸で、当たり(写真右)で閉じます。
この3点が油で固着して可動しなくなると、「開かない」「閉じない」に至ります。

原因となる要素は、金網フィルターに市販の不織布フィルターをしていなかったり、
不織布フィルターを未交換で使用し続けると、油はダイレクトにフード内部(ファン・ケーシング・ダンパー・ダクト・排気口)
に入って付着し溜まっていきます。

 

 

 

ファンを囲っているカタツムリの様なものがケーシングで、ファンに吸われた油が遠心力でケーシングに飛ばされるので、
ケーシング内に油が溜まってしまい、それをファンが水車の様に掻き上げていくのでダンパーが油で固着します。

 

 

 

ケーシング内の油を削り取ると、元の色が出て来ます。

 

 

 

 

ダンパー廻りの清掃はダクト清掃に含まれますが、ケーシング洗浄はオプションの為、油だけは除去しました。

 

 

 

排気口とダクト内も20年分の油で べっとり です。
夏場は油が緩み、洗濯物に飛び散り臭いまでもが染付きます。
レンジフードは止めている時は給気になるので、逆風防止ダンパーも隙間が有るのでダクトが汚れていると
臭いは戻ってきます。

 

 

 

逆風防止ダンパー~ダクト~排気口までの油、汚れを除去すると排気臭も無く、例え逆風
になってもゴミや臭いが戻ってくる心配は消えますね!

 

 

 

 

レンジフードはお客様がお掃除されるのですが「ファンの羽が苦手」で、以前に手を切って以来触れなくなったそうです。

 

 

 

「ファンだけオプションでお願い!」と言うことで、ダクトを清掃している間に洗剤に浸けて ピッカピカ になって大喜びでした

レンジフードに不織布フィルター

 

 

 

 

レンジフードの金網フィルターに不織布フィルターをしていれば、
フード内やダクトも汚れ難くなるので装着する必要性が有ります。

不織布フィルターはホームセンターやネットでも買えますが、100均ショップの物でも
十分OKです!
シールタイプやマグネット、マジックテープと大きさも色々有ります。

レンジフードやレンジダクトのトラブルの殆んどは不織布フィルターを使っていないか
装着していても、交換されていません。
また、フードやダクトが汚れた状態で不織布フィルターを装着すると排気力が極端に減少する事があるので、
使用状況にもよりますが、5年~10年に1回レンジダクト清掃で油、臭いを除去しましょう。

 

 

 

 

 



関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る