5/23 東京都練馬区で築15年のマンションにレンジダクトと２４時間換気システムの清掃を行ってきました。
上階の方から「換気扇がタバコくさい、何とかしろ！」と言われてのご依頼です。
入居してから６年間タバコをレンジフードの下で吸っていたのですが、排気口から出る煙やニオイが
上階に行くとは思っていなかったそうです。

排気口から出た煙は梁に当たり横の吹き抜けに入って上に上昇します。
運の悪いことに、建物の構造（縦列のお部屋）が「梁と吹き抜け」と言うダブルパンチで
しかも、真上がバルコニー窓のトリプルパンチです。

レンジダクトのヤニを除去

梁や壁のヤニ汚れは洗浄し、消臭剤でほぼ解消しました。

排気口のガラリやダクト内はお料理の油より、タバコのヤニが膜になっています。

ガラリを洗浄剤に浸けてピカピカに戻り、汚水はブラックコーヒーの様です。ダクトは清掃後、念入りにニオイを抑えるコーティングを施しました。

ダクト内だけでなくシロッコファンやケーシングに付着した ヤニも洗浄しないとニオイは残ります。

フード下の喫煙は煙の最初に当たるフード内清掃も清掃しないとニオイの改善はしません。
ヤニを除去した後は念の為に消臭浸透液に浸けて2次消臭をしています。

ヤニは24時間換気にも汚染

レンジフードの下で喫煙しても、排出された煙は給気口に吸われて部屋中を汚染し
24時間換気を通って排気し循環します。

浴室の暖房乾燥器は殆んど使われておらず、トイレ・洗面の換気カバーに洗剤をかけるとヤニが浮いてきます。

左のファンが暖房ファンで右側の穴が換気口です。
浴室天井に設置されているのは暖房乾燥機で、換気扇の入り口になっているので全体的にヤニ汚れは有ります。

仕上げに耐久性抗菌防カビコートをしますが、熱交換器には消臭剤でニオイをカットしました。

中間ファンにホコリが集中

洗面の天井裏に隠れた中間ファン（集中換気扇）で、点検口の裏に設置されているので普段目にすることが無いです。

浴室の暖房乾燥機や洗面、トイレと換気ダクトで繋がっています。

換気扇内部は15年分のホコリが溜まっています。お風呂場の湯気を吸うので、ファンに着いた湿気にホコリが吸着
し、カビが発生して黒くなっています。
本来、換気扇は室内の汚れた空気や湿気を排気するものですが、湿気にホコリが付着して堆積してカビが発生し、
そこにヤニが被さると排気されるニオイは異臭です。

換気扇の存在は知っているけれど、何処にどうなっているかは故障でもしない限り目にする事が無いのでメンテナンスが疎かになります。
今回は「怪我の功名」で初めて換気扇のせいそうが出来て良かったと思います。

排気管の汚れ

換気扇や排気口がホコリで詰まっていれば、排気管（ダクト）も同じくホコリまみれで
各部屋に流れ込んだタバコ臭もホコリに付着して換気扇に流れます。

見ているだけで体が痒くなってきます。
15年かけてのホコリなので、換気量が減っていても気が付きませんが換気扇の目詰まりと併せると換気力は
半分以下になっていれば、ヤニの吸着率は高いでしょう。

溜まっていたホコリを除去した後は、正常な24時間換気システムを取り戻し、
カビやタバコ臭は無くなりました。

タバコのヤニを除去した汚水とホコリ。
タバコ臭でご近所のトラブルが増えています、対策にはダクトの清掃が必要です。