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キッチンの換気扇から逆風が入って寒い

東京都品川区で築14年のマンションにレンジダクトの清掃を行ってきました。
2週間位前からキッチンに立つと冷気を感じる様になったのですが、季節がら寒くなったからと思っていたのですが、明らかに換気扇から冷風が吹き込んで来るので、「寒くて居られない」とのご依頼です。

原因は“逆風防止ダンパーが開きっ放し”になっています。

換気扇のスイッチをONでファンが回り、風圧でダンパーが開きます。
止めるとパタンと閉まります。
この蓋が換気扇を止めても閉まらずみ解放されている状態になっています。

そもそも、レンジフードは排気が目的なので室内の煙等を室外へ排出するので、天井裏に室外へと排気管
(ダクト)が有り、煙や油はその排気管を通って排気されるのですが、
ファンが回っている時は室外方向に一方通行ですが、止めると給気に変わり外の空気が換気扇に向かって
逆流します。
それを防ぐための蓋が逆風防止ダンパーです。

ファンの上(ファンとダクトのジョイント部)に逆風防止ダンパー(蓋)が有り、ダンパーが開きっ放しの状態になっています。
逆風防止ダンパーは両サイドのピン2本にフリー差し込んでいるだけなので、長年のホコリや油が固着してしまうと開きっ放しや閉じたままになってしまいます。

錆跡は残りますが、ピンやダンパーがキレイになりスムーズに可動する様になりました。

ファンによって油を吸込むので、当然ファンも油が付着するのですが、遠心力で油はファンから吹飛ばされて排気されますが
飛び散らない様にケーシングと言うカバーで囲まれています。

そのケーシング内は吹飛ばされた油、ホコリが付着し経年蓄積されたものはファンによって水車の様にくみ上げていくので、真上のダンパーに当たりピンと穴を固着させてしまいます

ダクトの清掃は逆風防止ダンパー~排気口までが清掃の範囲ですが、ダンパーを外すのにケーシングを外すので
折角、外したのならばこの機会に部品洗浄)をしました。(オプション)

経年の油、ホコリは外壁の排気口へと排気されるので、ダクトや排気口も同様に汚れています。

防虫カバーを外すとガラリが有ります。

排気口ガラリは排気されたホコリが油で付着して溜まっていく一方で、放っておくと出口を塞いでしまいます。


排気口側のダクト内もガラリと同様に汚れが溜まっています。
排気口がバルコニーにあるので、溜まったホコリや油、臭いは洗濯物に降りかかり、汚してしまいます。

油やホコリ、臭いも除去した排気はクリーンです。

汚れた排気は給気を汚染

排気口の真下にレンジフード用の給気口が設置されています。
換気とは「排気」と同時に同量の「給気」をして換気です。

排気が汚れていれば給気も汚れた空気が入ってきます。

室外側の防虫網はホコリで完全に塞がれて、内部は油とススで汚れています。
高密フィルターもお手入れされていないので給気が取れていません。

防虫網を塞いでいたホコリを除去すると本来の給気が回復してクリーンな空気が入ってきました。

キッチンの給気口は少し長い分、カビが発生しています。

給気口を閉じていたり、フィルターや防虫網が詰まっていると、換気扇を回しても給気不足で換気力が落ち ホコリは上手く排気されません。 また、給気不足の状況で換気扇を回すと玄関ドアや窓が重くなるのは、 それぞれの隙間から給気しようと外から風で押されているからです。

レンジフードからの吹き戻しはハウスクリーニングでは改善されません、レンジダクトの清掃が必要です。

 

 

 

 



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