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湯張りで砂の様な汚れが出る

4/8 横浜市南区で築16年の戸建ての風呂釜配管洗浄を行ってきました。
「湯張り時に砂の様な物が出る」「浴室が臭うのでエプロン裏の掃除」とのご依頼です。

お湯から ‶ 砂 “?

湯張りすると出てくるゴミ、これは砂ではなく給湯器内の配管の腐食錆(緑青)です。
給湯器も16年、寿命は過ぎています。
お問合せの電話で相談を受けた時に、「配管洗浄をしても改善しない可能性が大」と
了解済み。賃貸のため給湯器の交換は大家さん負担なので壊れない限り交換をしてもらえないのが通例です。

しかし、この状態ではお風呂には入れませんね。管理会社では対応が鈍く、借主側で交渉材料としての配管洗浄も必要でしょう。

追炊き配管は樹脂管で、他の水栓蛇口からはゴミが出ません。
これは、給湯器内で追炊き用のボイラーと新湯用のボイラーがあり
お風呂の湯張り時にだけお湯が通るバイパス配管
があり、酸化による劣化で10年前後で出て来ます。

入居されて6年、湯あかの半分は前入居者のものです。
色が黒いのは、やはり給湯器内の配管のゴムパッキンの劣化も含まれている様です。

洗浄後も量は減ったものの、少量は出て来ます。
恐らく、年内には給湯器は使えなく(不能)なるでしょう、早目の交換交渉をお勧めしました。

浴槽底には所々に錆汚れがあります。これはゴムパッキンに接している配管の切口がゴムと一緒に鉄粉が
出て来ています。
残り湯を排水して、お掃除の後はシャワーで浴槽内を流すのですが鉄粉はシャワーでは動かないので、
気付かない間にオレンジ色になっているのは給湯器のサインです。

給湯器の劣化サイン

給湯器の寿命はメーカーさんでは10年が目安と言われます。。(電化製品と同じです)
平均して12~13年で不能か修理代が高額になるので、交換されている方が9割です。

お湯張りや追炊きに出るものとして、
黒い粒・・・・・・ゴムパッキンの劣化によるゴム片
黒いお湯・・・・・  々      によるゴム溶け
緑青色のゴミ・・・銅管の劣化で腐食錆(10円玉に付く緑青)
浴槽に付く錆・・・配管劣化の鉄粉(極微)

の症状は5年を過ぎた辺りから少しづつ出ていても気付かないです。
目立つ様になれば、給湯器の交換時期に入っていると思った方が良いでしょう。

お風呂の配管

お風呂の配管は2系統あって、一つは「給湯器内配管」、もう一つは「追炊き配管」で、
二つ合わせて「風呂釜追い焚き配管」です。

給湯器内配管

給湯器内部にはボイラーでお湯を沸かすので配管は金属出なければなりません。
そのため、熱伝導率と加工のし易さで「銅管」が使用されていますが、欠点は腐食による錆=緑青です。

追炊き配管

給湯器から浴槽を繋いでいる配管で、樹脂製なので錆びる事は御座いません。

今回の様に銅管の腐食錆が原因で、給湯器を交換された場合はでも追炊き配管内に膜で残っているので
汚れは解消しても見えない汚れの除去「追炊き配管の洗浄は必要です。

浴室のいや~なニオイ

翌朝のお風呂場が臭うのは、エプロン裏が汚れているから?

エプロンは一体型で両サイドは点検口です。
点検口から覗くと、内側は土間で水が入らない構造です。

では、なぜ翌朝は臭うの?
それは、残り湯が原因です。
人が入浴すると、体の出た汗や垢、老廃物が雑菌のエサになり繁殖します。
この雑菌は33℃で爆発的に繁殖するため、放置しておくと湯気が浴室内に蔓延して
翌朝には「お風呂場が臭う」はまさに残り湯から発しています。

でも、「残り湯は翌朝の洗濯に使う」と言う方が多いですね。
その場合は、前日の最後に重曹を大さじ2杯位入れて置けば、
ニオイ菌を抑えられます。
洗濯に回される時は「洗い」にだけ使い、「すすぎ」は水道水をつかうのが
おススメです。

 

 

 

 



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