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お風呂の追い焚きが出来ません

お風呂の湯張りやキッチン、シャワーは問題なく使えるのですが、「お風呂の貯めたお湯の追い焚きだけが
出来ない」とのご相談です。
東京都北区にて築20年のマンションに追炊き配管の洗浄を行ってきました。
給湯器も20年使用し続けていて、追い焚き機能だけが不良になりガス屋さんに相談されたのですが、
修理代が高額なのと、使用年数を考えると「修理しても連鎖故障の可能性があるので給湯器の交換をしか
できない」との返事です。
給湯器の交換をするにしても追い焚き配管に汚れが溜まっているのは間違いないので洗浄は必要です。

エラーコード651

湯張りは出来るのですが湯温が設定温度にならず、追い焚きをするとエラー651が表示されます。
「エラー651」は水量サーボ、自動水量制御装置の異常を知らせています。

・給湯の水栓(蛇口)を全開にしても流量が少ない→水量サーボが全開になっていない可能性
・出湯量が安定しない→水量サーボに異常が発生している可能性
・給湯温度が上がらない→水量サーボに異常が発生している可能性

出典元:ガス専科:給湯器の水量サーボの故障

お客様がお調べしていて、「出湯時にお湯を送る弁の歯車が欠損していれば出るエラーで、
追い焚きのエラーでは無い!」
との解釈です。
そもそも、追炊き配管洗浄は追い焚が出来ないと洗浄剤を循環せせれないので不可能なのですが・・・
お客様のお話では、10回に1回は追い焚きができて、9回はエラーだそうです。
強制動作の方法は幾つか有るので試してみました。

循環金具の清掃

汚れの出入口である循環金具のの確認です。

循環金具はお客様が清掃済みでしたが、元の真ん中の吸込み口奥は片栗粉の様な汚れが残っています。
循環金具を装着するとの裏側先端(赤いゴム)が接する箇所です。

片栗粉の様なドロッとした汚れはそのまま追炊き配管と給湯器内配管にも溜まっていれば、お湯を送る弁は異常と判断されてしまいます。

追い焚き配管洗浄

普通に追い焚きが出来ないので、リモコン操作で何とか追い焚きさせました。

追い焚きが出来て洗浄剤を吸わせることに成功したので、あとは溜まった汚れを掻き出すだけです。
計3回の洗浄で相当量の配管内の汚れを掻き出す事ができました。

湯張りを43℃で設定して、実際43℃のお湯が出ました。
この後に48℃設定で追い焚きも設定温度の48℃まで上げることができて完了です。

原因と対策

追い焚きが出来ない原因は、
・給湯器の故障
・追い焚き配管の汚れ(循環金具を含む)
が挙げられますが、給湯器は機械なので故障は読めませんが配管の汚れは湯船を張って入浴していれば
必ず湯垢で汚れます。配管の汚れが原因であれば、例え修理をしても一時的には改善しても直ぐに同じ症状に
なるケースも有ります。
配管の内径は約1cmしかありません、汚れが膜で付着して厚みを増すと送り出す湯量も時間も変わり
給湯器側で異常と判断されてエラーが出るので、配管の汚れは放置してはいけません。

ガス屋さん、メーカーさんは給湯器とリモコンしか見てもらえないので、配管の汚れまでは範囲外で対応は
してもらえないので、1~2年に1回は業者による追炊き配管洗浄が給湯器の長持ちの秘訣です!

 



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